FINE™/Turbo
ターボ機械流れ解析のための統合環境
FINE/Turbo紹介ビデオ (再生時間:6分43秒)
先進のローター/ステーター相互作用技術
FINE™/Turbo には、複数翼列、定常あるいは非定常の相互作用に関する独自の機能があります。現象の特徴や、捕捉しようとする周波数スペクトルに応じて、異なるレベルの近似が可能です。搭載されている近似手法は次の通りです。
- 定常計算における標準接続境界および固定ローター手法
- 非定常計算における非線形高調波法 (NLH: Non-Linear Harmonic)
- 非定常計算におけるスライディングメッシュおよび領域スケーリング法
- 非定常計算における位相遅れ法

スライディングメッシュおよび領域スケーリング法を用いた圧縮機の非定常シミュレーション
高速かつ高精度
FINE™/Turboの完全六面体テクノロジーによって、非常に高精度で、信頼できるシミュレーションが可能です。マルチグリッド処理により、大規模格子点をもつケースにおいても、極めて高速な収束スピードを実現し、メモリー消費を低く抑えることができます。また、粘性および乱流流れを捉えるのに適した、非常に大きいアスペクト比(5000まで)を持つセルおよび低レイノルズ数メッシュでの計算も可能です。
並列処理に加え、独自技術により5~20倍の計算スピードアップを実現するCPU-Booster™を活用することで、設計プロセスを劇的に改善し、生産性を大幅に向上させます
適用事例
FINE™/Turbo は、多段、軸流、遠心および斜流式の、圧縮機、タービン、ポンプ、ファン、プロペラのほか、ボリュート、ディフューザー、熱交換器、排気システムといった幅広い分野に適用できます。
主要機能
- 流体―流体ブロック間および固体―流体ブロック間において、不連続マルチブロック境界面が適用できるため、柔軟なメッシュ生成が可能
- MPIをベースにした高性能並列計算
- 強力な数値計算手法
- 蒸気、フロンガス、液体水素といった熱的に複雑な流体を含む、液体、理想気体、実在気体を取り扱い可能
- 非圧縮性から圧縮性、亜音速、遷音速、超音速、極超音速に至る、すべての流れの範囲に対応
- 幅広い種類の乱流モデル(遷移を伴う流れにも対応)および混相流(ラグランジュ分散相モデル)、キャビテーション流を含む物理モデル
- ターボ機械向けの汎用初期解および境界条件
- 孔の配置が簡単に設定可能な、抽気、フィルム冷却のための使い易いインターフェース
- 共役熱伝達のための熱計算ソルバー
- 流体―構造連成のための、他のCAEソフトウェアパッケージとの連結
- CFView™による自動ポスト処理で、ピッチ平均、翼間、子午面での出力など、ターボ機械向けのプロットおよびレポートの作成が可能
動作環境
- 64bit マシンに対応
- Windows®、Linux環境に対応
セミナー情報
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